今年も確定申告の時期が終わりました。「領収書の整理が大変だった」「手入力に何時間もかかってしまった」——そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
「大変だった記憶」が新鮮な今こそ、来年に向けて会計ソフトの導入を検討するベストタイミングです。費用面で迷っている方に向けて、活用できる補助金制度をわかりやすく解説します。
使える補助金は主に3種類
① デジタル化・AI導入補助金2026(旧:IT導入補助金)
会計ソフトの導入に最もよく活用される補助金です。2026年度より「IT導入補助金」から「デジタル化・AI導入補助金」へと名称が変わりましたが、制度の基本的な枠組みは継続されています。
中小企業・小規模事業者・個人事業主が対象で、会計ソフトの導入には主に以下の2つの枠が活用できます。
インボイス枠(インボイス対応類型)← 会計ソフトならこちらがおすすめ
インボイス制度に対応した会計・受発注・決済ソフトの導入を支援する枠です。通常枠よりも補助率が高く設定されており、会計ソフトを導入する場合はこちらが有利です。
- 補助率:補助額50万円以下の部分は3/4(小規模事業者は4/5)、50万円超の部分は2/3
- 対象:会計・受発注・決済のうち1機能以上を有するソフトウェア
- クラウド利用料は最大2年分が補助対象
通常枠
業務効率化や生産性向上を目的としたITツール全般が対象の枠です。
- 補助率:1/2以内
- 補助額:5万円〜450万円
なお、補助対象となるのは事前に事務局に登録された認定ツールに限られます。freee会計・マネーフォワードクラウド・弥生会計などの主要な会計ソフトは対象となっているものが多いですが、導入前に必ず確認しましょう。
2026年の申請スケジュール(1次締切)
- 申請受付開始:2026年3月30日(月)
- 1次締切:2026年5月12日(火)17:00
- 交付決定予定:2026年6月18日(木)
※締切は複数回設けられる予定です。最新情報は公式サイトをご確認ください。
② 小規模事業者持続化補助金
小規模事業者が販路開拓や業務効率化に取り組む費用を支援する制度です。「業務効率化」の一環として会計ソフトの導入費用が対象になることがあります。
- 補助上限額:通常枠で50万円(条件によりさらに上限が上がる枠もあり)
- 補助率:2/3(費用の約67%)
③ ものづくり補助金
製造業だけでなくサービス業なども対象となる補助金で、生産性向上や業務プロセス改善を目的としたシステム導入に活用できる場合があります。補助額が大きい反面、申請要件や書類が複雑なため、専門家のサポートを受けながら進めることをおすすめします。
申請の流れをステップで解説
ここでは、会計ソフト導入に最もよく活用されるデジタル化・AI導入補助金2026の申請手順をステップごとに解説します。
ステップ1:gBizIDプライムの取得
補助金の申請には「gBizID(ジービズアイディー)プライム」というアカウントが必要です。国が運営するビジネス向けの共通認証システムで、取得には時間がかかる場合があるため、早めに準備しましょう。
ステップ2:IT導入支援事業者・ITツールの選定
補助対象となる会計ソフトと、それを提供・サポートする「IT導入支援事業者」(事務局に登録された事業者)を選びます。申請はこのIT導入支援事業者と共同で行う必要があります。
ステップ3:申請書類の作成・提出
必要書類をそろえて、申請システム上でオンライン申請を行います。事業計画や導入効果などを記載する必要があります。
ステップ4:採択・交付決定の通知
審査が通れば「交付決定」の通知が届きます。この通知が届く前に発注・契約・支払いを行うと補助金の対象外になるため注意が必要です。
ステップ5:ITツールの導入・支払い
交付決定後にITツールを購入・導入し、料金を支払います。
ステップ6:実績報告・補助金の受け取り
導入後に実績報告を行い、審査が完了すると補助金が振り込まれます。なお、補助金交付後も一定期間(原則3年間)、毎年導入効果の報告義務があります。
申請前に必ず確認しておきたいこと
補助金を活用する際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
・公募期間が決まっている
補助金には申請できる期間(公募期間)があります。期間を過ぎると申請できないため、早めの情報収集が大切です。
・必ず採択されるわけではない
補助金は申請すれば必ずもらえるというものではなく、審査があります。採択されない場合もあるため、補助金ありきで計画を立てすぎないようにしましょう。
・後払いが基本
補助金は基本的に「後払い」です。一度自己資金で費用を支払い、その後補助金が戻ってくる仕組みになっています。資金繰りには注意が必要です。
・不正受給は厳禁
虚偽の申請や不正な受給は、返還命令や法的措置の対象となる場合があります。正確な情報をもとに申請しましょう。
迷ったら行政書士に相談を
補助金の申請は、書類の準備や要件の確認など、慣れていない方には複雑に感じることも多いです。「どの補助金が自分に合っているかわからない」「申請書類の書き方に自信がない」という方は、ぜひ一度、行政書士にご相談ください。専門家のサポートを受けることで、申請の手間を減らし、採択の可能性を高めることができます。
会計ソフトの導入は、経理業務の効率化だけでなく、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応にもつながります。補助金をうまく活用して、ぜひ一歩踏み出してみてください。
行政書士事務所ONEでは、補助金申請のサポートを承っています。初回相談は無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。



